年末調整の時期になると「住宅ローン控除の申告書が見当たらない!」なんてことはありませんか?
そんなとき、もう税務署に行かなくても大丈夫です。
「マイナポータル」と「QRコード付証明書等作成システム」を使えば、オンラインですぐに住宅借入金等特別控除申告書を作成できます。
この記事では、申告書を紛失したときの対処法と、実際の作成手順をわかりやすく解説します。
目次
住宅ローン控除の「申告書」とは?
正式な名称は
給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書
兼(特定増改築等)住宅借入金等特別控除計算明細書
住宅ローン控除の2年目以降に年末調整で提出する書類です。
初年度は確定申告で申請しますが、2年目以降は会社へこの申告書を提出するだけで控除が受けられます。
通常は、年末調整で控除を受けられる年数分の申告書が、まとめて税務署から送られてきます。
申告書を紛失したときの対処法
申告書をなくしても焦らなくて大丈夫。次の2つの方法で対応できます。
✅ 対処法1:税務署に再発行を依頼する
- 窓口または郵送で再発行可能
- 1週間以上かかることも
✅ 対処法2:マイナポータル+QRコード付証明書等作成システムで作る
- オンラインで可能
- 即日作成することができる
この記事では、②の方法をくわしく解説します。
準備するものと手順の紹介
準備するもの
- スマートフォン
※「マイナポータル」のアプリが必要。
- パソコン
※「QRコード付証明書等作成システム」はスマホでは使うことができません。 - マイナンバーカード
※iPhoneで連携している場合は使わなくてもログインできます。 - 印刷機
※持っていない方はPDFファイル化してダウンロードできるのでコンビニ印刷などで代替してください。
手順の紹介
- マイナポータルで令和〇年分住宅借入金等特別控除証明書のXMLファイルをダウンロードする。
- XMLファイルを「QRコード付証明書等作成システム」を利用しPDFファイルにして印刷する。
おおまかにはこれだけです。詳しい手順は次の項目から説明します。
① マイナポータルで申告書のXMLファイルをダウンロードする手順
- マイナポータル公式サイト にアクセスしてログインします(以下パソコンの画面です)
- 名前の横にある「お知らせ」を開く

- 「【税務署からのお知らせ】令和〇年分住宅借入金等特別控除証明書について」というお知らせがあるので開く(毎年10月の下旬頃に届きます)

- 添付されているxmlファイルをダウンロードする

- スマホでダウンロードした場合は、ファイルをパソコンに送る
② QRコード付証明書等作成システムの使い方(パソコンのみ)
- QRコード付証明書等作成システム にアクセス
- (4)項目の事前準備セットアップ、ブラウザの拡張機能「e-Tax AP」のインストールを手順に沿って行う(過去にセットアップしている方は不要)
※Windows(赤〇)とMac(赤□)でセットアップの方法が違うので手順を確認しながら行ってください。

- (5)項目の「QRコード付証明書等作成システムを利用する」をクリックして「次へ」

- 先ほどダウンロードしたXMLファイルを選択し「読み込み」をクリックして「次へ」

- 「表示・印刷」をクリックし「表示」

- PDF形式でQRコード付きの申告書が作成されるので印刷をする(必要に応じてダウンロードもできます)

作成されたPDFファイルには右下にQRコードが付与されます。
印刷すれば正式な書類として使用できます。(QRコードが付いていてない書類は使用できないので注意して下さい。)
会社への提出方法
- 作成したPDFファイルをA4で印刷
- 残高証明書を見ながら記入し、年末調整書類と一緒に会社へ提出
- 控除額は年末調整で自動的に反映されます。
まとめ|書類がなくてもネットで再作成できる!
私自身、実際に申告書がなくて困りました。自身のミスか税務署のミスかは分かりませんが申告書が送られてきませんでした。
しかし、必要な書類なので用意しなければなりません。
そんな時にすぐに作成できたのは本当に助かりました。
紛失しても税務署に行かずに「マイナポータル+QRコード付証明書等作成システム」を使えばオンラインでその日のうちに申告書が作れます。
年末調整シーズンはいろいろ忙しい時期、早めの準備をしておきましょう!











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